日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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緑藻クラミドモナスのヒ素感受性に及ぼす光の関与
*松本 寛子藤原 祥子小林 功馬場 淳都筑 幹夫
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p. 916

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抄録
ヒ素は毒性の強い元素である。生体内でメチル化したり、phytochelatinに結合したりすることにより毒性が低下することが知られている。Togasakiらにより、光合成の突然変異体作出に利用されてきたが光合成とヒ素耐性の関係について未知の点が多い。筆者らはヒ酸耐性が暗条件に置いた細胞で強いことを見出した。
ヒ酸(1mM)を暴露して15分間明条件下に置くと光合成活性は10%程度まで低下した。一方、暗条件下に置いた時にはその後の光合成の阻害が半分程度であった。細胞内へのヒ酸の取り込みは、明条件で高く暗条件では約半分であった。DCMU濃度の影響や光合成変異株の結果から光合成活性が低下すると、ヒ酸の細胞内取り込みも抑制されることが判明した。さらにリン酸とヒ酸の共存下(各1mM)では、リン酸及びヒ酸の細胞内取り込みに対するヒ酸及びリン酸による阻害が暗条件では強く、明条件では低かった。このことが暗条件に置いた方がヒ酸による光合成阻害が低い原因であると結論され、ヒ酸の取り込みには光合成系の駆動が何らかの促進的な影響を与えていることが考えられる。なお、亜ヒ酸も光合成を阻害するが、取り込みは光の影響を受けないことも明らかとなった。
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© 2007 日本植物生理学会
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