日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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窒素応答制御システムの包括的理解へ向けて
*柳澤 修一
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p. S033

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抄録
植物は、置かれた栄養環境下で最適化された代謝バランスを維持して生長を行わなければならない。そのために、植物栄養として取り込まれた無機物による直接的な制御を行うためのシステムや、それら無機物の同化産物や栄養情報を伝達する植物ホルモンなどを介した制御を担うシステムなどを活用して遺伝子発現や代謝を巧妙に調整していると考えられる。窒素は植物における物質生産能力に本質的影響を及ぼす重要な植物栄養である。窒素によってどのような遺伝子発現や代謝経路が制御されているのか、また、その仕組みがいかなるものを包括的に理解するためには、さまざまな角度から植物の窒素応答を検討する必要がある。我々は、窒素応答の総合的理解のために、三つのアプローチ、窒素供給に応答した遺伝子発現と代謝物の経時的変化の解析、窒素同化能力強化植物における他の代謝経路の変動の解析、窒素応答性タンパク質のプロテオームによる解析を実施している。植物のさまざまな窒素応答を制御する分子メカニズムの解明のためのこのようなアプローチの実効性と有用性について議論したい。
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© 2007 日本植物生理学会
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