日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ラン藻の概日リズム入力系因子Pexの2量体解析
*沓名 伸介眞鍋 勝司有田 恭平佐藤 衛清水 敏之
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p. 0499

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抄録
ラン藻Synechococcus elongatus PCC 7942の概日リズムのリセットに関わるPexタンパク質は暗期に蓄積してリズムの位相と周期を調節する。Pexは、概日時計遺伝子kaiAのプロモーターに結合し、その発現を抑制する。KaiAはKaiCタンパク質のリン酸化を促進して概日リズムの周期を促進するので、Pexの作用はおそらくKaiCのリン酸化の速度に作用しているのだろう。Pexの精密な立体構造解析によってαへリックスや、2つのβシート間で正に荷電したループがkaiAプロモーターへの結合に必要である。今回私たちは細胞内におけるPexの分子量を解析した。PexはSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動解析で13.1 kDの分子量を示す。ゲル濾過によってタンパク質間の相互作用を保ちながら細胞抽出を分画してウエスタンブロット法でしらべたところ25 kDの分子量を示した。このサイズはPex2量体のサイズとほぼ一致する。また、立体構造からPex2量体に重要であると考えられるアミノ酸(例えば28番目のイソロイシン)をアラニンに置換したPexを発現するSynechococcus株のリズムを生物発光として解析したところ、Pex欠損株と同じ周期のリズムであった。これらの結果から、Pexは2量体として機能していることが示唆される。
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© 2008 日本植物生理学会
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