日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ダッタンソバ花弁アントシアニンの同定とメタノール非抽出プロアントシアニジンの解析
*鈴木 達郎瀧川 重信野田 高弘山内 宏昭遠藤 千絵橋本 直人六笠 裕治
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p. 0780

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抄録
ダッタンソバのアントシアニン生理機能解明に必要な基礎的知見を得る目的で、ダッタンソバ花弁におけるアントシアニンを同定した。材料には通常のダッタンソバ系統とアントシアニン高蓄積変異体を用いた。アントシアニンの同定はHPLC-ESI-MS/MSシステムにて行った。通常のダッタンソバ系統は主要アントシアニンとしてCyanidin-3-O-rutinoside(C3r)を含有し、また微量のCyanidin-3-O-glucoside (C3g) も含有していた。高蓄積変異体は通常のダッタンソバ系統同様に主要アントシアニンとしてC3rを含有し、さらにC3gと微量のCyanidin-3-O-galactosyl-rhamnosideも含有しており、アントシアニン総含量は通常のダッタンソバ系統の10倍程度であった。一方、花弁のメタノール非抽出プロアントシアニジン(ProA)中のシアニジン含量も測定した。通常のダッタンソバ系統では花弁のProA中のシアニジン含量は同じ花弁のアントシアニン中のシアニジン含量の257倍であった(高蓄積異体では8.8倍だった)。このことからシアニジン残基はアントシアニンとProAの両者間で競合的に分配されている可能性が考えられる。今後は当変異体を用いダッタンソバ花弁アントシアニンの生理機能に関する研究を進める予定である。
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© 2008 日本植物生理学会
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