日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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MAPKの基質であるNbWRKY4は植物の免疫応答に関与する
*石濱 伸明吉岡 博文
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p. 0927

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抄録
MAPKカスケードは,植物の防御応答において重要なシグナル伝達経路であり,タバコ植物ではSIPKとWIPKが中心的な役割を担うことが知られている.これまでに,SIPKオルソログであるジャガイモのStMPK1によりin vitroでリン酸化される基質として8個のPPS (protein phosphorylated by StMPK1) を同定した.PPSの防御応答への関与を明らかにするために,Nicotiana benthamianaを用いてNbPPSをサイレンシングし,ジャガイモ疫病菌に対する防御応答を調べた.その結果,NbWRKY4 (NbPPS8) をサイレンシングした個体においては,対照区と比較して病斑の拡大が認められた.NbWRKY4は,in vitroでStMPK1およびStWIPKの双方によりリン酸化された.また,in vitroでStMPK1またはStWIPKによりNbWRKY4をリン酸化すると,WRKY型転写因子のcis配列であるW-boxへ結合する活性が上昇した.さらに,恒常活性型変異酵素NtMEK2DDの一過的発現は,NbWRKY4の転写を誘導した.以上より,NbWRKY4はMAPKにより転写と翻訳後の二重の制御を受け,植物の免疫応答に関与していると考えられた.
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© 2008 日本植物生理学会
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