日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2007年秋季講演会予稿集
セッションID: 306
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オーラルセッション 8 衝突・月物理探査
9月27日(木) 9:00-10:39
高濃度粒子混合氷の粘性率とその氷天体流動地形への応用
*保井 みなみ荒川 政彦
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抄録
火星凍土や氷衛星は高濃度の固体粒子を含んでいる。これら氷・固体粒子混合物が作る流動地形の成因を知るためには、その流動特性を明らかにする必要がある。そこで粒子含有率を50、70、80wt.%として氷・固体粒子混合物の変形実験を行った。まず含有率と有効粘性率の関係を調べ、さらに粒径、鉱物種の異なる3種類の固体粒子を用いて、その依存性も調べた。その結果、粒径1ミクロンのシリカビーズ混合氷と粒径数ミクロンの蛇紋岩混合氷は、含有率の増加と共に有効粘性率が増加した。一方、粒径1mmのガラスビーズ混合氷は、含有率の増加と共に有効粘性率が減少した。
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© 2007 日本惑星科学会
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