抄録
スターダスト計画において超音速でエアロジェルに突入した彗星塵粒子は衝突トラックを作って捕獲されたが、形状の多様性は突入粒子の多様性を反映している。これらの中には、スパイラル状にみえるものなど特異な形状をもつものもある。スパイラル状のものが突入粒子の回転で形成されたとすると、その速度は毎秒約400万回転とになる。これらのトラックの3次元構造を放射光マイクロトモグラフィーによって求めた。スパイラル状のウィングはクラックであるが、完全なスパイラル状のものは存在せず、突入粒子の回転によるものではない。