主催: 日本臨床薬理学会
会議名: 第45回日本臨床薬理学会学術総会
開催地: さいたま市
開催日: 2024/12/13 - 2024/12/14
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ドラッグリポジショニングは、既存薬や開発中止薬の新たな薬効を見出し、別疾患の治療薬として開発する手法である。開発期間の短縮とコスト削減が可能であり、患者にとっても新治療法をより早く利用できるメリットがある。Physician Scientistは臨床経験と科学的知見を併せ持つため、この分野で重要な役割を果たすことが期待されている。一方で、臨床と研究の両立に伴う負担や、異分野間の連携強化の必要性など、克服すべき課題も存在する。本発表では、Physician Scientistの視点からドラッグリポジショニングの現状、課題、そして将来展望について論じる。また、発表者が自身のシーズを実用化するために設立した株式会社FerroptoCureの取り組みを例に、実際の研究開発およびビジネス的な観点も含めた実用化への取り組みに紹介する。 株式会社FerroptoCure:「フェロトーシス誘導性抗がん剤」を開発するために、慶應大医学部での15年以上に及ぶ研究成果を元に2022年に設立。酸化ストレスによる細胞死「フェロトーシス」を上手く避けるメカニズムを持つことで、がんが発生・進行すること、および治療抵抗性を獲得することに着目し、抗がん剤の開発に取り組んでいる。このメカニズムを標的にした抗がん剤は未だ世の中になく、がん細胞の生存戦略を根本から打ち砕く全く新しい抗がん剤として、高い効果が得られることが期待されている。現在、第一相臨床試験を行っており、今後のがん治療に大きな変革をもたらす薬剤の早期の実現を通じ、「がんを治せる病気にする」ことを目指している。