日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第46回日本臨床薬理学会学術総会
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シンポジウム
臨床薬理学会の使命
志賀 剛
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p. 96-

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抄録

日本臨床薬理学会の原点は、国民のための薬物治療という視点に立ち、科学的基盤を備えた薬物治療学を築くことです。本学会の前身である臨床薬理研究会の砂原茂一会長が本学会誌『臨床薬理』第1巻第1号の editorial にその思いを記されています。 1) 動物の薬理学と、病床での個々の患者さんの薬物療法との間にある「問の空隙」を、推測ではなく実証的手続きによって埋めることが臨床薬理学であること。 2) ヒトに用いて確かな効果があり、しかも安全な薬とそうでない薬を見分ける作業は、新薬の開発そのものに劣らず重要であり、薬学・薬理学。臨床薬理学・臨床医学に携わるものにとって、避けることができない重大な社会的責務であること。 3) 医療制度の改革や医療経済の立て直しも必要であるが、国民に正しい医療を提供するためには、治療学、とくに薬物治療を科学の基盤の上に据えることが先決であること。 これらはまさしく本学会の原点であり、時代が変わろうとも揺るぎないものであります。私たちの役割は、研究・診療・教育・国民への情報発信という四つを柱に、薬物治療という軸から国民の健康を支えることです。本学会は学際的な学会として、会員の職種や専門性が幅広いのも大きな特徴であり、それぞれの立場から「国民のための薬物治療」に貢献できると確信しております。 臨床薬理研究会が発足して56年、臨床薬理学会として45年を迎えた現在、国民の健康を守るために本学会の使命を学会員ならびに一般の方々と共有し、未来へつなげていきたいと思います。

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