抄録
一九七九年三月、日本社会学者訪中団が北京で中国社会学の復活 (中国では恢復という) の報告をきいてから三年の歳月が経過した。この間、わが国では、社会学者第一次訪中の仲間を中心として日中社会学会というグループがつくられ、再度の訪中が待望されてきた。昨年の十二月訪中の企画は実らなかったが、本年三月、社会福祉学の専攻者を加えて、第二次の訪中が試みられた。日中社会学会訪中団は、三月二十八日成田をたち、二十九日、中国社会科学院社会学研究所と北京大学の社会学系の研究者と会談し、四月二日には、上海社会科学院社会学研究所と〓旦大学社会学系の研究者たちと交流した (注) 。この交流の中で、復活後三年間の中国社会学の歩みと現状について、その大要を知ることができた。