日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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教育講演Ⅰ
睡眠呼吸障害の病態と治療
―CPAPとBilevel PAP の効果―
陳 和夫
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2003 年 13 巻 2 号 p. 287-290

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抄録

睡眠呼吸障害には,睡眠時無呼吸とrapid eye movement (REM) 睡眠関連低換気がある.睡眠時無呼吸には心不全,脳疾患時にみられる中枢性無呼吸(チェーンストークス呼吸)と,通常激しい鼾を伴う閉塞性無呼吸がある.閉塞性無呼吸の場合,病態は吸気時に生じる上気道の狭窄,閉塞にあり,上気道を持続的に開存させるCPAPは治療の基本となる.REM睡眠期を中心にみられる睡眠中の低換気に対して,上気道確保のみでは十分な換気を得ることが困難な場合,吸気筋にかわって吸気圧と呼気圧の差で換気を補助するBilevel PAP が適応となる.

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© 2003 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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