日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナーⅡ
急性肺障害の病態
―エラスターゼと肺高血圧血管病変―
丸山 一男天野 誉横地 歩丸山 淳子
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2004 年 14 巻 2 号 p. 214-217

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抄録

急性肺障害の中期~末期では,肺高血圧血管病変が発生する.実験的肺高血圧モデルでは,血管壁のエラスターゼ活性が上昇しており,エラスターゼ阻害薬は肺高血圧血管病変の発生を抑制する.エラスターゼは組織間質に結合している増殖因子を遊離させるとともに,テネイシン産生を介して増殖因子受容体を集合させることにより血管平滑筋の増殖を促進する.

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© 2004 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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