慢性呼吸器疾患患者のADL評価法として用いられている千住らのADL評価表が,信頼性の高い評価であるかを検討することを目的に,慢性呼吸器疾患患者33名に対しADL評価を行った.再検査・認定者間の評価を行うため対象には初回評価後に2回の評価を行い,3回の評価を完遂できたのは28名であった.その結果α係数は0.95と高い内的整合性が示され,再検査法では0.97,評定者間の信頼性の検討では0.96といずれも高い級内相関係数が得られた.このことから千住らのADL評価表は信頼性の高い評価表であると示唆された.