日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップⅣ
慢性呼吸器疾患患者の一筋の光となるため
山田 美佳
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2012 年 22 巻 1 号 p. 44-47

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抄録

慢性呼吸器疾患患者は,長期にわたる療養生活を強いられ,自己管理を行いながら疾患とともに生活を送る必要がある.研修生は,慢性呼吸器疾患患者とその家族に接するなかで「死と直結する息苦しさと戦う患者に対し私たちにできることは何か」「患者・家族への指導のみではなく看護師への指導を行うことで患者の苦痛緩和を図れるのではないか」「患者が在宅でも入院時と同様の生活が送れるためには看護師として何が必要なのか」など,看護師として多くの問題に直面してきた.この教育課程を通し,慢性呼吸器疾患看護のスペシャリストとしての高度な知識や技術を身に着け,安定期・増悪期・終末期さまざまな場面にいる患者・家族への看護実践と信頼関係の構築に加え,呼吸ケアチームの一員として他職種と協働しながら,慢性呼吸器疾患患者へのケアの質の向上を図っていきたいと思う.

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© 2012 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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