抄録
長野県諏訪地区の某職場において,40歳以上の職員で5年以上毎年人間ドックを受けている全職員を対象とし,スパイロメトリーを解析し経年的変化について調査した.対象者は62名(年齢:44~54歳,平均49歳,男性44名,女性18名)で,1年間の平均1秒量の減少量は,非喫煙者(n=41)で48±7.4 ml(平均±SEM),喫煙者(n=21)で81±9.1 mlであり,有意に喫煙者では経年的呼吸機能の低下が大きかった(p<0.01).また,非喫煙者では閉塞性換気障害を認めなかったが,喫煙者においては5名(23.8%)に認められた.肺年齢を計算したところ,実年齢と肺年齢の差の平均は非喫煙者で-1歳に対して喫煙者では+15歳であった.