日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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特別寄稿
連合会10年間の取組みから得られた進化と展望
――患者組織の観点から――
遠山 和子
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2015 年 25 巻 2 号 p. 135-139

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抄録
2003年秋,個々に活動していた患者団体が日本呼吸器学会(JRS)の呼びかけで患者円卓会議を開催,全国規模で連合して協力し合うことを確認,翌年,JRSと6患者団体とで日本呼吸器疾患患者団体連合会(J-PORD)を組織し,活動を開始した.
そして,この10年間,様々な活動が行われてきた.
2005年と2010年に,在宅療養患者を対象に実態調査を行い,「在宅呼吸ケア白書」を作成し患者の要望を明らかにした.
大きな成果として,慢性呼吸器疾患対策推進議員連盟が立ち上がったことが挙げられる.
学会という専門的な立場から助言を得て,協働するようになり,診療報酬関係の要望も,行政から「科学的根拠に基づく提案・要望」として受け止められるようになった.
この間,様々な活動が為されてきたが,未だ道半ばであり,さらに発展させていかなくてはならない.今後とも,患者がかかえている諸問題・要望を積極的に発信し,より良い医療環境の構築に努めていきたい.
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© 2015 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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