日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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コーヒーブレイクセミナー
多職種で作成したハイフローシステムマニュアル
奥田 みゆき田中 順哉福田 康二木戸 悠人清水 学上田 耕平辻 是道加治木 幸有満 道子前田 里美伊藤 健一大木 敦司高橋 留佳野原 隆司
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2018 年 27 巻 2 号 p. 146-152

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抄録

高流量鼻カニューラ(ハイフローシステム)は,集中治療領域や周術期から,間質性肺炎などのⅠ型呼吸不全,さらにCOPDに伴うⅡ型呼吸不全まで,様々な疾患への有用性が報告されている.

ハイフローシステムは非侵襲的陽圧換気療法(Non-invasive Positive Pressure Ventilation: NPPV)と比較して,インターフェイスによる不快感が少なく,飲食・会話が可能であるなど患者のコンプライアンスが高く,安易に開始される場合もあるが,NPPVと同様にハイフローシステム治療成功には,様々な職種と学際的チーム医療を構築することが大切であると考える.当院では,ハイフローシステムの特性,利点・欠点を多職種で共有し,安全なハイフローシステムが施行できるために,医師だけでなく臨床工学技士・看護師・理学療法士・栄養士・薬剤師が参加したハイフローマニュアルを作成したため報告する.

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© 2018 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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