COPDに対する薬剤,呼吸リハビリテーション,栄養,酸素などの介入による治療効果の判定には,自覚症状,呼吸機能,運動耐容能,QOL,ADL,血液中のバイオマーカーといった評価項目だけでなく,増悪,経年的な呼吸機能低下,生命予後といった将来の危険性に対する効果も評価されるようになってきた.どの項目をエンドポイントとするかは治療介入の種類によって異なるが,多くの評価項目で相対的に評価することが望ましいと考えられる.本稿ではそれぞれの評価項目について紹介し,我々が考案した動的肺過膨張の評価法についても述べる.