2019 年 28 巻 2 号 p. 230-234
COPDではくり返す増悪は生存率を低下させると報告されており,また身体活動性(daily physical activity; DPA)は生命予後との関係が強い.呼吸リハビリテーションによってCOPDの入院回数・日数を減少させることはエビデンスレベルAであり,DPAを維持・改善し,増悪をくり返さない生活を継続することはCOPD在宅患者の重要な目標である.筆者らはリハビリテーション施設を持たないクリニックにおいて呼吸リハビリテーション外来を実施している.歩行スペースや運動機器もなく,セルフマネジメント教育を重視した外来である.本シンポジウムでは我々が実践している低頻度介入の外来での取り組みについて,DPAとCAT(COPD Assessment Test)との関連も含めて報告する.