2019 年 28 巻 2 号 p. 235-237
慢性呼吸器疾患看護認定看護師(Chronic Respiratory Nursing-Certified Nurse:以下,CRN-CN)は,慢性疾患や終末期を迎える患者とその家族が,在宅で安心して療養生活を送れるように支援する使命がある.当センターでのCRN-CNの活動としては,人工呼吸管理に関することや患者教育・スタッフ教育などを主とした,施設内の活動を中心に行っている.今後,施設内だけの認定活動に限らず地域医療スタッフとの連携を図り,安楽な呼吸ケアについて実践・指導・相談の認定活動を拡大し,地域と病院をつなぐ看護師となりえることを課題としている.本シンポジウムでは,地域から求められる慢性呼吸器疾患看護認定看護師の在り方や具体的な実践課題などについて検討し,シームレスな呼吸ケアを目指すための方策を見出す.