日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
在宅酸素療法症例の死について
長谷川 幹石原 享介坂本 廣子松本 久子冨岡 洋海岡崎 美樹片上 信之梅田 文一中井 準多田 公英岩崎 博信石井 昌生五十嵐 哲也
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1993 年 3 巻 2 号 p. 85-90

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抄録

在宅酸素療法施行後に死亡した107症例についてその死亡の実態を検討した.対象症例の平均年齢は67歳,平均生存期間は2.6年,COPD症例は他疾患に比べて高齢であった.86例(80%)が病院で死亡し,半年以上の長期入院の末に死亡した症例が27%を占めていた.人工呼吸は27例(25%)で施行され,施行例全例が病院で死亡していた.自宅死症例は病院死症例に比べて在宅率が良好で病態の安定した症例が多かった.

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© 1993 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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