日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナー
肺高血圧症の診断からリハビリテーションまで
―2022 ESC/ERSガイドラインをふまえて―
西山 理
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2024 年 32 巻 2 号 p. 180-184

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抄録

肺高血圧症(pulmonary hypertension: PH)は何らかの原因で肺動脈圧が上昇する疾患であるが,なかでも肺動脈性肺高血圧症(pulmonary artery hypertension; PAH)が中心的な病態である.2022年に肺高血圧の診断と治療に関するEuropean Society of Cardiology/European Respiratory Society(ESC/ERS)ガイドラインが出され,新たな診断基準,リスク分類に基づいた初期併用療法の重要性,併存症を有するPAH(フェノタイプ分類)などが提唱された.リハビリテーションについては,「薬物療法下のPAH患者に対し監視下でのリハビリテーションは推奨される」とされ推奨度が高くなった.本項では,肺高血圧症について診断,薬物治療,リハビリテーションについて,新たなガイドラインを踏まえて概説したい.

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© 2024 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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