超音波検査技術
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原著
経胸壁心エコー図検査における女性患者の検者性別希望について
岡田 顕也, 黒沢 幸嗣, 丹羽 加奈子, 生駒 卓宏, 高田 智子, 小保方 優, 根岸 一明, 町田 哲男, 倉林 正彦, 村上 正巳
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2019 年 44 巻 1 号 p. 26-32

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抄録

目的:経胸壁心エコー図検査(Transthoracic echocardiography: TTE)では胸部を露出する必要があるため,女性患者では羞恥心の問題から男性検者による検査に対し抵抗を感じる可能性がある.その為,当院では2013年10月より女性患者に対して「検者性別の希望」に関するアンケートを検査前に行い,その希望に沿って検査を行う取り組みを実施している.今回,女性患者の検者性別希望に対する年齢の影響と,希望に沿った場合に待ち時間が延長するかを検討した.

対象と方法:TTEのために来院した女性患者に対して,検査前に1)女性検者希望,2)男性検者・女性検者どちらでもよい,というアンケートを行い,その希望に沿って検者を割り振った.年代毎に結果を解析した.また検査後の感想を,アンケート形式で調査した.

結果と考察:2013年10月から2015年9月の間に生理検査室でTTEを施行した外来女性患者連続1,274人のうち,初回アンケ-トの1,088人を対象とした.平均年齢は60.3±17.5歳であった.女性検者を希望した人は455人(41.9%),どちらでもよいとした人は631人(58.1%)であった.女性検者を希望する女性患者は年齢とともに減少傾向ではあったが,10~20代の若年女性でも39%(27/70)は検者の性別希望はなく,80~90代の女性でも検者に女性を希望する人は22%(26/120)認めた.希望に沿って検者の割り振りを行ったが,検査待ち時間に各群間で差はなかった.各施設でのマンパワーの問題・検者の技量の違いなどの問題点もあるが,TTEにおいては患者希望に沿った検者の性別も考慮することも必要と考えられた.

結論:検者の性別希望は年齢と関連していたが,個人差もみられた.女性患者に対し患者の希望に沿いながら検査を行うことは待ち時間の延長につながらなかった.

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© 2019 一般社団法人日本超音波検査学会
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