癒される空間提案とは、快適な空間の追求であり、科学的側面と感性的側面による考察が必要である。印象派等の文献調査からキーワードとして「水」と「光」を抽出する。デザインイメージから「波のかたち」を導き出し、“柔らかさ・丸さ”より、照明の基板形状の試作と空間デザインのコンセプトをまとめ、光の明滅パターンにより、癒される空間「漂う波」をデザインする。提案した光によって、人が実際にどのように癒されるか、主観評価などの方法で評価を行い、それに基づき制作したデザインを検証する。本研究により、今後、より快適な生活空間の演出方法として、有機ELの光による癒しの効果を取りいれていく方法が示唆された。