日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: F18
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物語から発想するデザイン手法の事例分析
*古屋 繁工藤 芳彰青木 良紀
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抄録
一般的な設計学では、設計行為を機能空間(設計仕様)と属性空間(設計解)の間の写像と捉える。これに対し、デザインでは設計仕様の前段階として、ユーザの可視・不可視の要求を分析し、コンセプトを決定しなければならない。また、属性空間の先には、前述の経験価値を生じさせる必要がある。ユーザの経験価値を高めるデザインの手法にはどのようなものがあるのか。本研究では、その試案として、設計仕様の前段階に「物語」を設定し、この手法によると考えられる3つの事例を調査した。それぞれの事例では、物語をデザインの源泉とすること、すなわち物語から発想することによって、その物語世界をユーザにイメージさせている。その物語世界のイメージは、ユーザの日常生活における様々な経験によって想起される可能性が高く、それ自体が経験価値となる。このことが、設計要件の充足度や、設計空間によって規定される感性的充足度と連動すれば、ユーザにより高い経験価値を生じさせると考える。
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© 2006 日本デザイン学会
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