抄録
プラスチック産業において商品価値を高め,さらに意匠要素となるシボ(皺)デザインでは,_丸1_皮革などの自然物製品のコピーによる方法,_丸2_デザイナの感性による方法,_丸3_コンピュータに実装された一定のアルゴリズムによる方法,の3つが用いられている.自然物のコピーやデザイナによる方法では,多様なデザインを生成することが容易ではなく,時間やコストを要するといった問題がある.また,コンピュータシステムによる方法では,規則的なデザインが中心となり,自然な印象を与えるデザインを生成することが難しいといった問題がある.本研究では,自然界の物が潜在的にもっているといわれている“フラクタル”性および“1/fゆらぎ”性といった性質を応用し,自然な印象を与えるデザインから規則的なデザインまで簡易に実現できるシステムの開発を目的としている.