抄録
本研究は,街路灯の形態と街路の印象の関係について検討したものである。街路灯の造形要素を抽出し,既存の街路灯52基を分類した結果,灯具は4種類,脚部は7種類の形態に大きく分類できることがわかった。上記の結果をもとに,両者の組み合わせから代表的な街路灯の形態として28種類のモデルを作成した。そして,景観の異なる2ヵ所の街路を対象として,上記モデルとの合成写真を評価資料として作成し,4種類の評価用語を用いてイメージ評価を行った。その結果,街路の印象に影響する造形要素が明らかになるとともに,街路の違いによりそれらの影響する造形要素に違いがあることがわかった。以上のことから,街路灯の形態と街路の景観とが相互に影響しあい,街路の印象が形成されていると考えられた。