抄録
木材の有効利用を目指した製品開発が、近年盛んに行われている。株式会社木紙は、新しい加工木材“木紙”を開発した。木紙はスギやブナを0.1_mm_厚にスライスし、柔軟加工したものである。また、その木紙を糸状にして織った“木織”の開発にも成功している。用途を模索している段階のこれらの材料について、表面、遮光、耐光度といった物理的な性質を調べた。その結果、木織はほどよい透け感を持ち、耐光性があることがわかった。この結果から、カーテンタイプのウィンドトリートメントをデザイン、試作した。今回の試みにより、木紙、木織の内装用材への適用の可能性が示唆された。