日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: P26
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環境負荷と廃棄時の体積を考慮した洗剤容器の提案
*寺内 文雄當麻 由佳久保 光徳青木 弘行
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抄録
本研究では、詰め替えの手間を省くことができ、かつ環境負荷が小さく、廃棄時の体積を縮小できる洗剤容器を提案することを試みた。そこで容器に環境負荷の少ないフィルムパウチを使用し、このフィルムパウチのみで自立し、形状を維持する容器とすることとした。そこで、これを実現する側面形状と底面形状の検討を行った。側面形状は座屈やねじり座屈挙動を利用したものと蛇腹を用いたものを対象に検討を行った。一方、底面形状は正方形、六角形、長方形の3種類の形状ついて検討した。その結果、底面形状を長方形とし、側面に蛇腹状の折り目を付けた容器は、内容物を入れた場合でも形状が維持でき、かつ意図した変形ができることを明らかにした。さらに容器の安定性と使い心地を明らかにする目的で、折り目の数の検討を行い、安定性があり、かつ使い心地がよく、耐久性に優れる折り目段数を明らかにした。最後に容器に設ける注出口の検討を行い、目的とした詰め替え容器を使用せずとも十分に環境負荷が小さく、廃棄時には大幅に減容化できる洗剤容器を提案した。
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© 2006 日本デザイン学会
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