抄録
日本の近代化は様々な分野での和風と洋風の相克の歴史といえるだろう。都市景観の分野でも同様であるが、近年は自然や伝統文化を尊重する傾向にあり、歴史的町並みの保存や新築の建物も周辺環境に配慮し調和ある景観を大事にしつつある。2004年には国土交通省により「景観法」も施行され、全国の自治体でも景観に対する取り組みが始まっている。2003年に九州の小倉にオープンしたリバーウォーク北九州という大型複合ビルは、小倉城という史跡に立地しながら歴史的景観との調和を無視した施設であり、本稿はそれに対する考察と再生試案である。