抄録
本研究は、ベクターグラフィックの広告設計を対象として、伝えられるイメージと認知の部分に重点を置き、その質感表現の伝達效果を検討するが、広告設計では、デジタル画像による表現技法がよく見られるが、しかし、リアルな世界での材質の美しさやナチュラル感を表現しかねるところがある。そこで、“材質” 效果をベクターグラフィック広告に生かし、具体的な伝達効果を高めようにする。最初の調査は、文献を踏まえ、“ビジュアル系質感の帰納法”により、まず、材質を、光沢のあるキメ細やかさ、光沢のないキメ細やかさ、光沢のある粗さ、光沢のない粗さの4タイプに分けて、ベクターグラフィックの紙面広告を選別して行われる。効果評価の調査結果によると、粗い質感で、広告への高感度と親しみが向上するのに対し、キメ細やかな質感で、ハイテックや現代的なイメージが向上するということが分かった。
上述のような最初の調査結果に基づき、続いてハイテク広告における “質感イメージ” を検討するが、まず、設計者が異なる物理的性質より、適当なイメージの言葉を見つけるが、それから一般の方を被験者として、更に、質感表現のハイテクイメージに対する影響を検討する。