抄録
本研究は、名古屋市内4ヶ所の緑化路面駐車場を対象とし、地表面温度およびWBGTの測定・MRTの算出を行い、植生状況および設置環境から考察することで、都市部の緑化駐車場における温熱環境に関する特徴を明らかにすることを目的とする。調査結果より、設置環境において「開放方位が多い」「周辺環境に自然が多い」「周辺土壌面に中高木の植栽がある」といった要因が、緑化駐車場における温熱環境の改善効果の上昇に影響を与えること、さらに「利用頻度が高い」「隣接建築物の階数が高い」設置環境では、大きな改善効果が得られにくいことがわかった。また、植生被度を高く維持することが温熱環境の改善効果の上昇に繋がると考えられる。今後の緑化計画においては、設置環境から、温熱環境の改善効果に配慮した緑化計画を行うことが可能であると考えられる。