日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 9-14
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台湾における畳産業の歴史と発展に関する研究
文献資料の分析を中心として
羅 彩雲
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抄録
台湾において、畳は、日本統治時代に日本人によりもたらされ、少しづつ台湾の生活に浸透した。本研究は、畳に関する歴史資料を集成するために、民具学の視座より、文献調査・分析を行い、台湾の畳産業の生成と発展、及び、その変遷を明らかにすることを目的としている。本研究では、台湾の畳産業は以下の4つの時期を経て、現在に至ることが明らかとなった。1.「導入期」(1895~1925年):日本人畳職人が台湾に訪れ、畳制作を行うと共に、台湾人の弟子を持ち、畳製作の指導をした。2.「職人発展期」(1926~1945年):台湾人畳職人の第一世代の技術が日本人畳職人と遜色のないレベルに達し、自立する台湾人畳職人が増加した。3.「市場隆盛期」(1946~1980年):終戦に伴い、日本人畳職人が帰国し、台湾畳市場は、台湾人畳職人の寡占市場となった。4.「衰退期」(1980年~現在):洋式ベッドの普及により、畳を寝床とする機会は段々と少なくなっていった。台湾社会における畳の需要は減少し、畳産業も衰退の一途を辿っている。
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© 2012 日本デザイン学会
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