抄録
午前中に赤、緑、青の単波長光曝露を行い、その後の睡眠における生理応答と個人特性との関連実験を実施した。単波長光は638 nm(R)、523 nm(G)、465 nm(B)にピークを持つLED電球により曝露された。放射照度は被験者の目の位置でそれぞれ73.4 μW/cm²(R)、74.2 μW/cm²(G)、76.9 μW/cm²(B)であった。結果は青色条件では赤色よりも夜間の直腸温の値が有意に(P < 0.01)高かった。さらに被験者内における直腸温の低下量(睡眠前の最高値-睡眠中の最低値)では、MEQスコアに対して青色条件で有意な強い正の相関(R²=0.73)を示した。従って、午前中の単波長光曝露が夜間の睡眠におよぼす影響について青色光の場合は直腸温の十分な低下を妨げ、睡眠リズムを弱めた。これらの効果は生活様式が夜型であるほど強かったと考えられる。