本論考では、筆者らの東京都港区での参加型/横断型のコミュニティデザインのプロジェクトの経験をもとに、長期のコクリエイション(co-creation)のプロセスに関するオルタナティブな見方と手法を提案する。「耕作(farming)」というメタファーを通して、ゴールに焦点を当てた戦略的プランニングの方法とは明らかに異なる、動的で相互的なコデザイン(co-design)ワークショップの手法を提案し、「探索する、準備する、種をまく、育てる、耕す」という見地から、コラボレーションや創造性についての筆者らのコンセプトを概説する。