日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 3-07
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「展覧会づくり」を通じた実践的デザイン教育の考察
東京学芸大学 環境・プロダクトデザイン研究室の実践から
鉄矢 悦朗
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抄録
本稿は、東京学芸大学教育学部で取り組んできた「展覧会づくり」を通じた実践的デザイン教育の報告と考察である。「展覧会づくり」はデザイン教育に効くと仮説もって実践に取り組んできた。「go at hut」~ヤギ観察施設のデザインと制作」展示発表会、「UNVERSAL 10(TEN)」ユニバーサルデザインに関する展示、「ケイソウ展-珪藻、知と美の小宇宙」展、企画展「こどモード-子供と未来と遊びを考える-」、「雑穀展-個性(バラエティー)豊かな雑穀たち-」、展覧会「暗黒星雲展2010  星雲の時間・私たちの時感」、「“TOHOKU QUALITY” exhibition 」である。結果を概観することで以下3点に気づく。①伝えたいと欲するぐらい興味深い体験をさせ、モチベーションを持たせること。②展覧会での来場者との直接のコミュニケーションが自分の行ったデザインの効果を実感させる重要な体験であること。③クオリティーコントロールには、展覧会以前の課題等で高いクオリティーを生み出す喜びを知っていること。今後、評価方法に工夫をし、デザイン教育への効果を示す必要がある。
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© 2012 日本デザイン学会
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