日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第60回研究発表大会
セッションID: 6B-01
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デザイン思考とは何か?
ヴィゴツキーの「思考単位」説によるデザイン思考過程モデルの試み
野口 尚孝
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抄録
デザイン思考の構造を捉えるために、ヴィゴツキーの思考単位説に基づくモデルを提案する。デザイン思考は人間がモノを作ることによって主体と外界との間に生じた問題を、媒介項としての手段を創出することによって解決する行為の一部であるといえ、その思考主体の目的意識、解決手段そして問題状況の3項を頂点としたサイクリックな思考単位で構成され、問題把握レベル、解決手段案の創出レベル、それを実際に作り出し、現実の問題に適用する使用のレベルの三層に分けられる。 デザイン思考は、このうち手段として相応しい機能をもった解決手段のイメージを探索し表現するレベルの思考であるといえる。この思考はデザイナーの内的イメージが手段案として外部に表出され、その機能の適合性評価が繰り返されるサイクリックな過程であり、発散的思考が要求されるが、同時にそれは目的指向的探索として探索空間が絞られていかねばならない。この矛盾した双方向性が創造的思考の特徴であり、試行錯誤が必然となる。そこではデザイナー自身によって表出されたスケッチなども探索空間外にあって主客を媒介する存在物として認識され、探索空間を広げるために利用されうるといえる。
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© 2013 日本デザイン学会
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