抄録
東日本大震災以降、東北の各町では、復興に向けた取り組みが実践されている。この中で、地域に暮らす子どもたちの意見も取り入れた町づくりが注目されている。本研究では、岩手県山田町、岩手県陸前高田市、宮城県石巻市において、行われている、子どもたちを主体としたまちづくりワークショップをリアルタイムにドキュメンテーションし、子どもたちの体験を共有するシステムを構築することを目指している。具体的には、2012年5月~2013年3月までに岩手県山田町で実施された「子どもまちづくりクラブ(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン主催)」におけるドキュメンテーションから、子どもの変化について論考を重ね、以下の知見を得た。(1)子どもたちの中に、「体験を記録されている」という意識が芽生えた。(2)個々人の役割が明確に意識できるようになった。(3)全体の進行を俯瞰的に見ることができるようになった。