抄録
マレーシアは多民族国家であり、家具の輸出国であるが、家具のデザインについてみると民族の伝統や嗜好を反映した家具はあまりみかけない。本稿では特にマレー系マレーシア人と中華系マレーシア人の住まい方、および家庭で使用されてきた家具の変遷と室内意匠に関する調査を行い、明らかにした。家庭で使われる家具の変遷からみると、元来マレー系は家具をほとんど使用しなかったが、近代化および中華系の影響で家具を使用しはじめたことがわかった。今後は、マレーシア人の家具に対する意識をさらに明らかにするため、民族ごとの家庭に出向き、使用されている家具を調査する。以上の調査を重ね、それらの結果をもとに、家具に対するニューマレーシアンスタイルを提案する予定である。