2010年ものつくり大学学長プロジェクト「世界を変えたモノに学ぶ・原寸プロジェクト」により、ル・コルビジェの建築に対する考え方を学ぶことを目的に、「カップ・マルタンの休暇小屋」を実測し復元するプロジェクトが実施され,レプリカを学内に制作した。これらの実測結果と制作を通して休暇小屋内の「洗面棚」を取り上げ、ル・コルビュジエのモデュロールと日本人の人体比例との関係を検討し、モデュロールが日本人の体格を考慮した家具設計に活用できる可能性について考察した。
その結果
1.休暇小屋の家具はモデュロールに準じて設計されている。
2.モデュロールは人体寸法に基づいた尺度である。
3.モデュロールを用いて設計された洗面棚は183㎝の人に使いやすいもので、日本人女性のような小さい人には使いづらい。
が明らかになり、使いやすい家具を設計するためにモデュロールの基本身長を自分の身長に合わせてことで利用できると考えられる。