日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第60回研究発表大会
セッションID: 4A-01
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射出条件の異なる複数の質点の同時運動に基づく形体生成
ペンジュラム・パターンの生成規則の数理モデル化による形体情報の観察・把握の方法(5)
石井 宏一
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抄録
「ペンジュラム・パターン」は、振り子の運動の軌跡によって生じる形である。造形一般の基礎学である構成学の領域では、これまでに様々な形体表現が試みられてきたが、ペンジュラム・パターンも、新規表現の開拓の過程で注目された表現方法のひとつとして位置づけられる。しかしながら系統的・発展的な研究が困難な研究対象でもあり、現在ではその研究自体が下火になった感が否めない。本研究ではこのような研究対象に対し、物理学、特に非線形力学系の観点から「数理モデル」及び「常微分方程式」に基づき、その生成規則である振り子運動を「球面上に拘束される質点運動」と規定することで新たな造形局面の開拓が可能と考え、それに基づく造形手法の開発をこれまで試みてきた。本報では、「射出条件の異なる複数の質点の同時運動」による形体生成実験の事例について報告し、その造形的可能性を掘り下げる。本実験の結果、従来的な生成手法に基づくペンジュラム・パターンとは趣が異なる形体が生成されること、また、その生成規則を構成する各種要素の造形的特性を観察・把握する上で有効な手法であること、などを確認した。
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© 2013 日本デザイン学会
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