抄録
近年、画面に表示される文字を読んでいくというメディア体験が今まで以上に身近になってきていると言えるだろう。
その証拠にNHKの生活時間調査によると、インターネットの使用時間量が2005年に比べ2010年では、10代以上の全ての年代の男女において増えている。その中で物理本というメディアについて考えたい。私は物理本は単純に文を読むだけでなく、実際にプロダクトとして触れながら、文を感じていくという感覚を経験している。この経験から、物理本の触覚体験を重視し、私自身の「本の読み方」そのものを外観、その特徴とその時にあったら楽しいのでは無いかという体験を導入した物理本の新しい形式を制作することにした。ここにその作品の評価を記したいと考える。