日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第62回研究発表大会
セッションID: B1-05
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意味論的展開にもとづく感覚情報の設計方法論
柴田 英吉柳澤 秀吉辻村 宗士
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抄録
製品が発する様々な感覚刺激について,我々は視覚や聴覚などの感覚を介して知覚し,何らかの意味を見出す.この見出された意味と感覚刺激の組を,本稿では感覚情報と呼ぶ.感覚情報の意味は,解釈者の知識や状況などに依存し多様である.例えば,スポーツカーのエンジン音は運転者には加速の良さを,近隣住民には不快な騒音(感情)を意味するかもしれない.この意味の解釈依存性により,設計者が想定しない問題が生じるケースがある.電気自動車の静か過ぎる走行音が歩行者を危険に晒す事例がその一例であり,設計段階において意味を網羅的に想定することが必要である.現状,上記のような感覚情報の多様な意味を網羅的に想定し系統的に設計するための理論,および方法論は整備されていない.そこで本研究では,感覚情報を記号として,C.S.Peirceの記号論を応用した論理的枠組みを定義する.また,理論にもとづき二元表を用いた意味の展開を可能にする設計支援システムを開発し,システムを用いた被験者実験より展開手法の有効性を検証する.感覚情報の創造については意味伝達手段の評価法を提案し,事例適用によりその有効性を検証する.
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© 2015 日本デザイン学会
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