抄録
本稿では,自動車用内装材テクスチャの視覚評価実験を行い,因子分析や重回帰分析を実施し,評価因子を解明した.その結果,「温かさ」,「本物感」,「奥行き感」,「モダンさ」,「明るさ」,「手作り感」,および「個性」という7評価因子が抽出された.そのうち「本物感」,「奥行き感」,「個性」の三つの主因子が,総合評価である「高級感」と「嗜好」に特に大きく影響することを確認した.さらに,それらの主因子の標準偏回帰係数による主因子間の合成ベクトルを用いて,サンプルとクラスターの布置図における「高級感」と「嗜好」の評価向上に向けたデザイン指針とその応用法を提案した.これらの因子とその応用法により,今後の自動車用内装材テクスチャ開発の一助となることが期待される.