抄録
本研究は、慣性計測装置の一種である「9軸センサ」を用いた新しい電子楽器のデザインに関するものである。3次元空間上において、加速度、ジャイロおよび地磁気の情報を9軸センサで取得する。そして、対象とする楽器の姿勢変化に応じて、様々な音色を生成するシステムとして電子楽器の考案をした。AM装置(3次元プリンタ)およびレーザ彫刻機を用いて、電子楽器の外装を試作し、内部にシステムを組み込んだ。楽器の外装デザインは、ユーザの使い心地を考慮して、各方向と面が対応づけしやすいように、サイコロ、すなわち立方体を模擬した形状にデザインを行っている。空間上の位置情報における信号処理上の工夫など課題にも併せて継続して取り組んでいる。9軸センサの機能を工夫活用することにより、姿勢変化に応じて音色を生成する電子楽器としての開発を行うことができた。本研究における電子楽器の可能性、有効性を提示した。