抄録
本研究は、忘れにくくかつ自然に携行できるエマージェンシーツールの開発を目指すものである。 昨今の登山ブームにより、日本国内の登山人口は増加傾向にあるが、過去10年間で遭難事故の発生件数も増加傾向にある。 登山活動では様々な装備品が必要だが、ついつい忘れてしまうケースも少なくない。装備が不十分であれば、万一遭難してしまった場合に命の問題ともなりかねない。 全日本ワンダーフォーゲル部連盟に所属する大学生を対象とした、遭難の危険に関する実態と装備に関する意識調査を行うとともに、装備の中でもエマージェンシーツールに着目し、それらを忘れずに自然に携行するための手法の検討とツールの選定を行った。 アウトドアウェアのジッパーに、ホイッスル、ファイヤースターター、IDの3つのエマージェンシーツールとしての機能を与えることで、忘れにくくかつ自然に携行することができるプロトタイプを制作した。