抄録
平成27年3月14日、長野-金沢間にて北陸新幹線が開業した。これにより東京から金沢までの所要時間が短縮され2時間28分で移動することが可能となった。それによって、予想を上回る観光客が訪れ、金沢の魅力発信がさらに求められている。 金沢市は金沢の魅力発信の一環として、地域の大学と連携して金沢らしい夜の賑わいを創出する施策を立てた[1]。そこで、我々はその連携事業として金沢駅もてなしドーム「鼓門」において、鑑賞型プロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」を実施した。 本研究では、映像コンテンツの設計・制作を行うにあたり、次のようなプロセスで進めた。まず、フィールドワークに基づくコンセプト策定、現地における映像投影予備実験に基づいて要件定義と設計を行い、次に、プロトタイプ制作とその投影予備実験を実施し最終設計、制作を行った。さらに、効率的に制作を行うために3DCGを活用したシミュレーション環境を開発し、本環境を活用しながら制作を進めた。本制作のねらいは、フィールドワークから導き出したコンセプトをイメージとして具現化するにあたり、鼓門の構造を活かした表現を追求した点にある。