抄録
本研究の目的は、第二次世界大戦後、アメリカ型消費社会が進みゆく中、1955年から1960年までのアメリカのファッション雑誌『Harper's Bazaar』『Vogue』の視覚デザインとファッション写真に着目し、その誌面の視覚イメージから「反復」、「複製」の項目を抽出し、両誌の雑誌メディアにおける複製性の問題について考察を試みることである。急速に発達したメディアと大量消費社会との関係性に迫りたい。
本研究の対象は、1955年から1958年までの『Harper's Bazaar』に掲載された、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の商業デザイン画と、1960年の『Vogue』に取り上げられた写真家、ウィリアム・クライン(William Klein)のファッション写真である。