抄録
2015年9月にオーストリア・リンツで開催された,アルス・エレクロニカ2015における出展作品についての報告。同展において筆者らは,プロジェクションマッピング作品を,言語に依存しない新たなコミュニケーションツールとして試験的にデモンストレーションした。作品の概要は,インタラクティブなパターン映像が投影される着物スクリーンと,スクリーン上の投影部分を選択する反物パネルからなり,鑑賞者は反物パネルにうちわをかざすことで,さまざまな映像を鑑賞しつつ,着物などを生み出した日本独自の空間概念を知ることができる。本稿では,このような異文化や抽象概念などを表現する際において,立体的に可視化されたダイアグラムとしてのプロジェクションマッピングの有用性や,コミュニケーション教育における効果について考察してみたい。