抄録
脳卒中には様々な症状がみられるが、体の半分が麻痺することで力が入らなくなる片麻痺が起こる。部位によっては手足が麻痺する握力障害や歩行障害が発生する。また脳卒中の発生後1~2週間の患者を急性期、2週間以上経過した患者を慢性期と呼ぶ。本研究は握力障害のある急性期患者の支援を目的とした。
急性期患者の「物を持つ」動作に着目しリハビリテーションの支援と回復モチベーションの維持に貢献することを考えた。物を持つという動作は生活に大きく関わっており、移動や食事、整容などの日常生活の活動に大きく影響している。もとの機能を取り戻すためにリハビリテーションを行うが、もともとは問題なく行えた動作が急にできなくなってしまったり、体が思うように動かず元の自分に戻る事ができるのかという不安があり精神的な側面がリハビリテーションのモチベーションに大きく影響を与えている。手が麻痺し物を持つ事ができない患者の動作補助をウェアラブルロボットで行う事で、患者に回復した後の自分の姿をイメージさせたり、生活動作の一部が可能となることによりリハビリテーションを行う患者のモチベーションを持続させたい。